2)最終工程前の実質的な生産者が調査主体となる場合
<基本>
CTC①:最終工程も含めて対比表を作成 + ※1 メッキ加工情報
VA①:最終工程の材料費・非材料費を非原産材料分として計上 + ※1 メッキ加工情報
<CTC:上記CTC①対応が難しい場合で、最終工程がメッキ、アルマイト、溶射、塗装等、産品のHSコードに影響を与えない表面処理加工(業種の制限なし)の場合>
CTC②:対比表には最終工程の情報を記載しない + ※2 メッキ加工に係る確認書 を提出
→但し、最終工程の投入材料もCTCを満たしている前提
CTC③:対比表には最終工程の情報を記載しない + ※1 メッキ加工情報 + ※3 CTCの確認文言
⇒最終工程にて材料の投入があれば、当該材料のHSコードが調査対象品のHSコードとの間で十分な変更が生じているか の確認が必要となる
投入がなければ、最終工程における材料の考慮は不要となり、生産情報や裏付け書類等の準備が必要になるものと思料
<VA:最終工程の材料費と非材料費が明確に区別できる場合>
VA②:材料費のみ非原産材料分として計上 + ※1 メッキ加工情報
⇒最終工程にて材料の投入があれば、当該材料の価格を含めて原産資格割合の計算を行った場合にも基準値を達成するか の確認が必要となる
投入がなければ、最終工程における材料の考慮は不要となり、生産情報や裏付け書類等の準備が必要になるものと思料
(且つ、非材料費である証明と共に外注費を原産資格割合に参入することも考えられる)
<カテB証明>
カテB①:最終工程含め投入材料全て原産材料とのもと根拠書類を作成
カテB②:最終工程情報を記載せず根拠書類を作成 + ※2 メッキ加工に係る確認書 を提出
→但し、最終工程投入材料もカテBを満たしている前提
※各種追加情報について
※1 メッキ加工情報: 「加工業者名+加工工場名+作業内容(〇〇加工)」
※2 メッキ加工に係る確認書:各判定事務所によりフォーマットを保持しているとのこと(統一のものはない)、各判定事務所に相談を推奨
※3 CTCの確認文言: 「産品と〇〇材料の間でCTCが起きていることを確認済」